プラマインプラントのセミナー

こんにちは。谷川歯科医院 副院長の小林一久です。

先日、Sweden&Martina社のプラマインプラントのセミナーを受講しました。
プラマインプラントはSweden & Martina社とイタリアのDr. Ignazio Loiとの共同開発によって考案されたインプラントシステムです。

Dr. Loiは天然歯の補綴処置においてBiologically Oriented Preparation Technique(B.O.P.T)を提唱した先生です。
B.O.P.Tは健康で安定した歯肉をつくることを目的としたプレパレーションテクニックで、あえてフィニッシュラインを明確にせずフェザーエッジプレパレーションをすることによって自由にマージンラインを設定することができるというものだそうです。
そして設定したマージンから適切なエマージェンスプロファイルを与えた補綴物を装着することによって、外科手術を行わずに薄い歯肉を厚くしたり、歯肉を歯冠側に移動したり、ブラックマージンを防いだりすることができるようです。

プラマインプラントはこのテクニックをインプラントに応用したものです。

セミナーの講師はKU歯科クリニックの理事長である梅田先生で、”インプラントを成功させるための条件や方法について”、”B.O.P.Tについて”、”プラマインプラント埋入のデモ”、”ケースの紹介”といった講義内容でした。

 

このセミナーに興味を持ったのは、このプラマインプラントがインプラント体とアバットメントの接合部が歯肉レベルにあるティッシュレベルインプラントで、B.O.P.Tというテクニックを応用した新しいものだと知ったためです。

私自身は今までインプラント体とアバットメントの接合部が骨頂付近にあるボーンレベルインプラントしか使用したことがなかったのですが、長期的にみるとティッシュレベルのものの方がトラブルが起こりにくいのではないかという話を聞き、興味を持ちました。

ボーンレベルインプラントは歯肉の厚みを最大限に利用できるため、上部構造に適切なエマージェンスプロファイルを与えやすく、前歯部などの審美領域では有利といわれています。

一方、ティッシュレベルインプラントは、利用できる歯肉の厚みがボーンレベルより少ないため、歯肉が薄いケースでは審美的に補綴することが難しいとされていました。
しかし、B.O.P.Tを使ったプラマインプラントは上部構造のマージンの位置を自由に設定できるため、審美性の問題をクリアできるということでした。

 

プラマインプラントはまだ日本では新しい製品なので症例数が少なく経過も短いので、今後、特に審美的な側面でどう評価されていくかを見守りつつ導入について検討しようと考えています。

インプラントに限らず、今まで日本になかった新しい考え方や技術が何年か経つとスタンダードになっていることもあるので、日頃から新しいことに目を向けて勉強することも大切にしています。

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